出発前 26 the 金色犬イタリアへの軌跡-KI☆SE☆KI-

※無駄に長いです

2009年1月
  • 撲滅!やるやる詐欺キャンペーンに則り、今年こそは海外へ! と思い立つ。
  • 初海外は憧れのイタリアと決めていたので行き先はイタリアに決定。
  • しかし初海外なので周遊先はローマ・フィレンツェヴェネツィアとテンプレコース。
  • パックツアーパンフなどを眺め、予算をざっと算出、九月の連休に狙いを定める。本業(プロデューサーじゃない方)とバイト代合わせれば余裕じゃね? とこの頃はまだ幸せだった。
2009年2月
  • アイマスSP発売で一時旅行のことなんて眼中なくなる。
  • 月末あたりにやっと旅行のことを思い出し、仕事帰りにH.I.Sへ。
  • 一般的なパックツアーは一人旅だと一人部屋料金とやらを取られ、安くもなんともなくなることを知り、絶望。
  • 旅行会社の人に泣きつくも「航空券とホテル別々に取って頑張れ。みんなそうしてる」と慰められる。
2009年3月
  • 同行者を探すも「ねーねー、今年の九月にイタリア行かない?」と言ってホイホイ着いて来る奇特な人は居なかった。
  • ツアーメイト募集サイトなどを覗くもなんか微妙。
  • 自分の協調性の無い勝手極まりない性格と一人旅の気楽さを自らに言い聞かせ、パックツアー参加を断念。
  • 海外旅行経験者に聞き込み開始。
  • 二輪免許取得のため教習所通い。バイトを減らす。
  • バイトを減らす前に仕事を全力で仕上げてしまったため、仕事がなくなる。
  • バイトによる収入が激減。資金計画に大きな狂いが生じる。
2009年4月
  • 二輪免許を無事取得。でも資金難は続く。
  • いろいろ切り捨てて資金を捻出することに。
  • でも千早(私の所有するCanon EOS Kiss X2の名前)は買った。
  • 海綿さん(友人)が秋葉原けいおん厨としてpgrされるプレイの最中にローマで社会福祉公社へ赴きクラエスフラテッロになり、ヴェネツィアARIAカンパニーの戸を叩くという私の素晴らしい旅行計画を素直クール(友人)に聞かせたところ、可哀相な子を見る目で見られる。
  • ないさん(友人)には不足分を指摘される(ARIAカンパニーを探す、と告げたら「バカヤロウ、他(姫屋、オレンジぷらねっと)も探すに決まってるだろう!」と言われた。ですよねー^^)。
  • 航空券の値段とか調べだす。
2009年5月
  • イタリアに関する書籍をいくつか購入。私がイタリアに何を求めているか端的に表す結果になる。
  • パスポート申請。同時に取得しに行った免許よりは写真が割とよく撮れてると思う(自分で写真用意したから)。
  • 海外旅行行きたいから有給取りたい、と職場のおじさんに言ったら二つ返事でOKが出る。
「デザインの勉強とかにもなるだろうし、是非、行ってきなよ!」
「やっぱりミラノとかでモダンデザインのショールームとか見て廻るの?」
「……いえ、イタリア観光テンプレコースです……」
まさか購入したイタリア関係の書籍の半分以上が食い物関係とは言い出せず。
  • 様子見でネットで調べたスカンジナビア航空の成田→ローマ(オープンジョーで帰りはヴェネツィア→成田)に狙いを定める。
  • が、航空券を取り扱ってる旅行代理店に電話してみたらもう売り切れとかwwwwwwwww
  • 当初狙っていたチケットより5万くらい高いアリタリア航空の航空券を勧められ、泣きながら予約。やっぱり連休は競争率が高い。
  • スーツケース(千早色)を川崎のヨドバシアウトレットで購入。
  • スーツケース(千早色)を持ち帰ったらばーさまに気が早すぎるんじゃないかと嘲笑される。
  • スーツケース(千早色)はその後しばらく押入れに待機。
2009年6月
  • ダメ元で横浜のH.I.S.に出向いたら最安値ではないけれど、予約したものよりはかなり安いバンコク経由の航空券+保険をゲット。
  • しかし帰りはミラノから帰ることに。
  • H.I.S.のお姉さんは親切だった。
  • が、手続きとかで待ってる間に「時間がかかるので良かったらこれでも読んでて下さい」と差し出されたイタリアのガイドブックがすんげーボロボロで噴く。
  • 写真メインのガイドブックだったのですぐに読み終わってしまい、二冊目を希望すると今度は『地球の歩き方 イタリア』を差し出される。しかしこれもかなりボロボロwww あの、表紙取れてますよwwwwセロテープでくっ付けても良いですかwwwww
  • 貴重品入れに、と考えていたアーバンツールのベーシックホルスターをヤフオクでゲット。
  • 中合流を考えてくれたないさんに執拗なアプローチ。
  • 食肉加工品(ハムとかソーセージとかサラミとか)は成田の検疫で没収されることを知り、涙目。
  • 基本的な日程プランを立てる。
  • ローマの宿をネット予約。第一希望の宿をギリギリで取れた。
  • ミラノの宿をネット予約。ここでも第一希望の宿は満室で、戦いは既に始まっていることを思い知る。結局第三希望くらいのホテルを予約。
  • エールフランスの墜落事故に戦々恐々。
  • 深夜特急を読み返す。
  • やっと旅行者のバイブル「地球の歩き方」のイタリア最新版を買う。
  • 素直クールに「本を買う順番がおかしい」と言われる。
  • 滞在費を計算して不安に駆られ、円高ユーロ安になるように日々祈りを捧げる。
  • ないさん途中合流の話がまとまりかけたところを都民税が直撃。途中合流はなかったことに。私涙目。
  • 嫁(千早)と水入らずの旅ということで前向きに考える。
2009年7月
  • 職場の人が掃除したら出てきたから、とトラベルイタリア語会話の本をくれる。
  • お祈りが通じたのかユーロ急降下。
  • が、あまりにも気まぐれな上下運動にしばらくレートを追いかけるのを止めることにする。
  • 滞在費を計算したら自由に使えるお金が一日30ユーロしかないことに気付く(お土産、昼・夕の食事代込)。
  • と言う事を人に話したら「ホテルの朝食をパクって昼飯に〜」という貧乏旅行のテンプレみたいな答えが返ってくる。
  • それもアリかなぁ、とは考えたけれど夜はあまり食べられないから(一人だし)昼飯は(多少)豪華に、が旅のポリシーだったので他の手段を考えてみる。
  • 出発まで二ヶ月を切ったので電車の予約を始める。が、最後のヴェネツィア→ミラノ間だけクレジットカード認証で何故かエラーになってしまい、ギッとなる。
  • 日程的にキツいかと思って断念していたミラノでの「最後の晩餐」にせっかくなので申し込む。ギリギリだったっぽいけど予約番号、ゲット。つか、高い。
2009年8月
  • こまごまとした旅行用品を揃え始める。100均ってすごいと改めて思う。
  • ナショナルジオグラフィックヴェネツィア特集をたまたま目にして、カーニバルの時にヴェネツィアに行くのは止めよう、と心に誓う。
  • 東和さんにイタリア旅行の写真を見せてもらう。
  • ヴァチカン美術館とウフィツィ美術館とアカデミア美術館の予約をする。ネットって便利。
  • ヴェネツィアで止まる予定の場所があまりにもマイナーな島でどのガイドブックにも書いておらず、不安に駆られる。
  • しかし、秋の連休真っ只中のヴェネツィア(しかも本島)に私のような貧乏人が泊まれるような宿はもう残っていなかった。
  • Yahoo!翻訳を心の友に、ホテルへの道を探しに探す。ACTV(ヴァポレットを運営している会社)のサイトがあまりにもわからな過ぎて発狂、やっとのことでヴァポレット航路図を入手。
  • クレジットカード認証でエラー多発以来、諦めていたヴェネツィア→ミラノのチケットに再チャレンジし、見事ゲット。システムの調子が悪かったのかな? ブラウザから色々警告されまくったし。
  • ばーさまがクモ膜下出血で緊急入院。この旅行の決行が危ぶまれる状態に。
2009年9月
  • ばーさまは緊急入院・手術後、順調に回復。家族の勧めもあり、予定通り渡航することに。
  • 旅行のことはすっかりほったらかしてばーさまの看病をしていたので買い物とか全然間に合ってない。
  • 急いで必要なものを買い集める。ぱっと見、買い物依存症の人。
  • 準備をしている間に色々と不安になってくる。
  • 旅行代理店で航空券(の控え。今はチケットレスなんだって)を受け取る。色々心配過ぎて手続きに関して根堀葉堀聞く。最終的に「英語は大体通じますから大丈夫ですよ」と言われるが、残念ながら私の英語は中二レベルなんです。
  • 旅立つ本人がやたらローテンションなのに職場の周りの人の方が楽しそう。
「いいなー、イタリアいいなー、バールでさー、エスプレッソとか飲んでさー、夕方になったらまたバールでさー、夕日を見ながらワイン飲んでさー、そしてさー、カッコいい男の人とかに声かけられちゃうんだよーどーする!? どーする!?」 お願いだから落ち着いて下さい。
  • 最後の土日を使って書類関係の準備。旅立つ日が近付くに連れてテンションが落ちる現象を「ジャーニーブルー」と命名
  • 旅立つ前の最後の出勤日、テンションを上げようと昼休みにガイドブックを捲るも全然頭に入らず、二十歳ちょっと過ぎの女の子社員二人が連休に一緒に旅行に行くらしく、きゃっきゃうふふしながら計画を立てているのを腐った魚のような眼で眺める。
  • どうにか準備を終え、せんせいにお菓子をもらって空港に辿り着いた。